我が家の長男が、10月3〜4日にかけて北アルプスの燕岳(標高2,763m)へ登山に行っていた。
本人が『山と自然ネットワーク「コンパス」』というサイトに予め登山届を提出してあり、何かあると私と家内にEメールが届く様になっている。
登山計画によると4日の12時15分に下山予定になっていた。
そして、4日の15時15分に『山と自然ネットワーク「コンパス」』より次の様なEメールが届いた。
〜 下山予定時刻から3時間以上経過しましたが下山が確認されていません。○○さんへ直接連絡し、安否をご確認ください 〜
しかし、このメールに気がついたのが15時52分の家内からの「メールを見たか?」という内容のLINEだった。
さーっ、ここからが大変だった。
先ず、本人にLINEを入れるも既読にならないため16時05分にスマホへ電話を入れる。
しかし「電源が入っていないか電波が届かないためかかりません」のアナウンスが流れる。
何度も何度も電話をしたり、LINE電話やInstagram通話で呼び出しても状況は変わらない。
そこで登山計画にあった宿泊先へ電話をし状況説明をすると確かに宿泊していたが、宿泊客は全員午前中にチェックアウトしたという。
私の連絡を受け宿泊先のスタッフさんも心配してくれて息子に電話を何度もしてみたが同じであったという。
スマホの充電が切れて連絡が取れないだけなら良いのだが、天気アプリを見ると当日の長野県全域は豪雨予報だった。
まさか無理をして行ける所まで行って滑落でもしたのか?とか、熊に襲われたのか?とか、いろいろな事が頭をよぎる。
17時に営業を終了し電話が繋がらなくなった宿泊先のスタッフさんが「その後いかがですか?」と心配して再び電話をくれたので、こういう場合どうしたらよいのか?警察に捜索願を出すべきなのか?と相談した。
すると「連絡が取れない状態でも無事に下山していたという人が結構います。でも時間が遅いですから心配ですね。警察に連絡をするのはご家族の判断になってしまいます」との事だった。
ですよね...
で、ネット検索したら『長野県警察本部地域部山岳安全対策課』というのが見つかったので、本人のアパートへ行き帰宅していないか確認した上で、21時に警察に相談する事にした。
そして家内とアパートへ行くも人が居る様子はなく、いよいよ警察に連絡するか... と思ったその時、家内が「家電に公衆電話から着信があったよ!」(我が家の家電に着信があると、お知らせメールが届く様になっている)と言った。
「公衆電話という事は息子の可能性が高いぞ!」と、直ぐに家に戻り留守電に何か入っていないか確認をするべく車を走らせた。
すると、やはり息子からの電話であった。
「雨が酷くスマホが水没し壊れてしまったので下山登録が出来ない。でも無事に新宿駅まで戻ってきた」旨の留守電が入っていた。
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